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2021年04月13日

ASEANとベトナム

  • ASEANの規模

 2015年に共同体となったASEANは、この10年間で名目GDPが2倍以上になるなど、成長著しいアジア最大級の経済圏であり、人口も世界最大規模の共同体となっています。

参照:World Bank、World Development、Indicator Database、IMF

各共同体の人口
参照:アジア大洋州局地域政策参事官室

 

  • ASEANは物流のハブ


ASEAN3つの経済回廊のうち、2つはベトナムを通ります。

経済成長において、物流インフラの発展が不可欠ですが、ASEANには

・「陸のASEAN」
・「海のASEAN」

の2つに分かれており、
「陸のASEAN」は、近年、生産物の拠点として注目が高く、世界中から資本の流入が増加傾向にあります。
「海のASEAN」は、約20億人が生活する大都市として注目集めています。
ベトナムはこの「陸のASEAN」、「海のASEAN」の両方に位置しています。

「陸のASEAN」は3つの経済回廊からなり、
・ミャンマー
・タイ
・カンボジア
・ラオス
・ベトナム
を結ぶ道路です。
この主要道路は、ヒト、モノ、資本などの越境移動を促進するよう設計されており、そのうちの2つがベトナムを通っており、

① ベトナム・ダナン〜ラオス、タイを通り、ミャンマーのヤンゴンまで結ぶ東西回廊
② ベトナム・ホーチミンからカンボジア・プノンペン、タイを結ぶ南部経済回廊

です。
この経済回廊により、様々な物流回廊が急速に拡大することで、ASEANの経済効果が期待されています。

  • ベトナムとASEAN比較(マクロ)


参照:アジア大洋州局地域政策参事官室、IMF、経済産業省

 ASEANの国々は、先進国に比べ、高いGDP成長率をあげているものの、世界銀行は米中摩擦のあおりで今後少し鈍化基調になると予想しています。
一方で、共同通信グループのNNA ASIAの記事で、世界銀行のメイソン氏は、「米中摩擦により、ベトナムは中国からの生産移管先として製造業への投資が増え、中国の代替国としての恩恵を享受することになり、ASEANの中で見通しが明るい国」との見解を示しました。
(参照:https://www.nna.jp/news/show/1960543)

 ASEANの経済と不動産市況の関連性に関して、例えばタイは、2003年に一人当たりGDPが3,000ドルを突破し、バンコク中心街の地価はその年から急激に上昇しました。

タイ・バンコクの地価(2003年から上昇)

 このように、タイで起こったように、一人当たりGDPが3,000ドルを突破すると、自動車などの耐久消費財の消費が活発になり、不動産価格も上昇すると言われていますが、ベトナムは現在ちょうど3,000ドル目前であり、今後の不動産市場の活発化が期待されます。

東南アジアの平均年収と労働人口の相関図

 

  • ベトナムとASEAN比較(不動産)

 不動産を購入するうえで、権利関係、外国人規制、保有時の固定費、売却時の経費は注意しておきたいところです。
ベトナムでは、建物に対し、固定資産税は課税されません。政府が何度か導入を検討していましたが、特に南部ベトナムの建物を多く所有している北部ベトナムが反対しているため、
ベトナム戦争で北ベトナムが勝利したため、南ベトナムの土地建物は北ベトナムが摂取する形となった。そのため、南部の土地は北部ベトナム人の所有するものとなった。建物に対する固定資産税を導入するとなると、税金を支払う多くは北部人となってしまうため、反対が多く、導入できないのが現状である。
土地に対しては土地税が課税されるが、計算方法は、
人民委員会により決められた用途である場合:人民委員会の公示価格×面積×0.03%
用途が政府の決めたものでない場合:0.15%
(土地の評価額も非常に安いため、土地税自体も非常に安い)


ASENA不動産比較

 

  • まとめ
    ASEANは、人口最大規模、この10年間で名目GDPは2倍に成長
    ASEANは、陸、海共に、世界の物流のハブであり、今度更なる資本流入が期待できる
    ベトナムの一人当たりGDPは3000ドル目前であり、今後、不動産などの耐久消費財市場の活発が期待できる
    ベトナムでは建物に対する固定資産税が存在しない

 

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